当欄は展覧会の紹介ページですが、今回はアートブックのような映画の紹介です。
映画館の大きなスクリーンを前にしながら、「これは図録や美術書のかたちで手元に置きたい」と思わせる作品に出会うことがあります。
ウェス・アンダーソン監督の最新作 『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』 はまさにそのような一本。左右対称の構図、鮮やかで繊細な色彩設計、そして細部まで作り込まれた美術・衣装・調度品が、映画全体を一冊のアート写真集のように仕立てています。
加えて、父と娘の再生という寓話的テーマが物語の核にあり、視覚的な美しさと人間的な温かさが交差する点も見逃せません。映像を愛する人だけでなく、デザインや美術を扱う私たち古書店にとっても、資料的価値を強く感じる映画といえるでしょう。
1950年代、架空の国「フェニキア」。大富豪ザ・ザ・コルダは、6度の暗殺未遂を生き延び、国土全体のインフラ整備を掲げた「フェニキア計画」を推進していました。
しかし、妨害や資金難により構想は危機に直面します。そこで彼は、かつて疎遠となった修道院見習いの娘リーズルを後継者に指名し、フェニキア各地を巡る旅へと出発。道中で父と娘の絆、計画を巡る陰謀、そして家族再生の物語が交錯していきます。
出演陣も華やかで、ザ・ザ・コルダ役をベニチオ・デル・トロ、娘リーズル役をミア・スレアプレトン、家庭教師ビョルン役をマイケル・セラが演じます。さらにトム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチら名優が脇を固め、ウェス作品ならではの豪華キャストが勢ぞろいしています。
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『図録 ウィンザーチェア 日本人が愛した英国の椅子』は、2017年に長野県信濃美術館で開催された展覧会の図録で、160ページ・26×18cmの構成です。英国伝統の「ウィンザーチェア」が日本人の生活とどのように結びつき、愛されてきたかを、造形美や木工芸の視点から紹介しています。民藝運動や柳宗悦の思想とも関連し、家具デザインの歴史を理解する上で重要な一冊です。
英国家具を代表するウィンザーチェアは、シンプルな生活道具でありながら高い造形美を備えた椅子として、今も世界中の家具デザインに影響を与えています。そのため、家具の洋書や建築書、家具デザイン書に収録されたウィンザーチェア関連の作品集や展覧会図録は、コレクターや研究者から安定した需要があります。特に絶版になった図録や洋書は、資料価値の高さから高額での査定対象となります。
セシルライブラリでは、ウィンザーチェアをはじめとする英国家具や木工芸に関する書籍、家具デザインの専門書を積極的に高価買取しております。
・家具の洋書や建築書をはじめとするデザイン関連の書籍
・英国家具や民藝運動に関する展覧会図録
・柳宗悦や生活道具に関する専門書
・家具デザインや造形美を追求した国内外の作品集
こうした資料は建築・デザイン分野の研究やコレクションに欠かせないため、国内外を問わず高評価で買取いたします。
詳細を読む »長野県下伊那郡の建築設計事務所様より、建築家でありデザイナーでもあるジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)の作品集、建築書、展覧会図録を多数お譲りいただきました。あわせて、シャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)、エットーレ・ソットサス(Ettore Sottsass)、アレクサンドル・カルダー(Alexander Calder)、ピエール・シャロー(Pierre Chareau)など、モダニズム家具や工業デザインに関連する建築家・デザイナーの専門書やデザイン洋書もまとめて買取しました。事務所の移転に伴う整理でのご依頼でしたが、いずれも中古市場で高い需要が見込める充実のコレクションでした。
ジャン・プルーヴェは20世紀のモダニズム家具を代表する存在であり、椅子や机などの家具デザインに加え、建築や工業デザインの分野でも革新的な功績を残しました。そのため、彼の建築書や家具デザイン 洋書 買取のご依頼は非常に多く、特に海外で出版された作品集や図録は研究者やコレクターから高額査定の対象となります。建築ディテールに加え、素材の扱いや構造美を追求したプルーヴェの思想は、今も建築関連の洋書 買取市場で人気が高いジャンルです。
東京都新宿区のデザイン事務所様より、大貫卓也や仲條正義といった日本を代表するデザイナーの作品集や展覧会図録をはじめ、葛西薫、原研哉、田中一光、中村誠などの貴重な書籍やエッセイ本をまとめてお譲りいただきました。いずれも広告や工業デザインの第一線で活躍したクリエイターのアーカイブ集で、タイポグラフィやポスター、グラフィックデザインの歴史をたどる上で欠かせない資料群です。中古市場においても高い需要が見込める価値あるコレクションで、事務所の移転に伴いご依頼いただいたものです。当店セシルライブラリは、デザイン書やデザインの専門書を専門的に扱う古書店として、全国対応で宅配買取・出張買取を行っております。デザイン本を売りたい方、コレクション整理を検討されている方にとって、安心してご相談いただけるはずです。
大貫卓也は広告表現の革新者として知られ、資生堂やサントリーなど数々の名作広告を手掛けてきました。その全仕事集や作品集はグラフィックデザインを学ぶ上で重要な資料です。一方、仲條正義は資生堂の広告や雑誌『花椿』を長年手掛けたデザイナーで、タイポグラフィやポスター表現の独自性が再評価されています。両者の関連書籍は「デザイン本 買取」市場でも特に人気が高く、希少なタイトルや限定版は高額での査定対象となります。
『Fluxus Selections from the Gilbert and Lila Silverman Collection』は、Clive PhillpotとJon Hendricksによる編集で、1988年にニューヨーク近代美術館(MoMA)から刊行された64ページの展覧会カタログです。
本書は、世界的に知られるギルバート&リラ・シルバーマン夫妻による膨大なフルクサス・コレクションから選りすぐられた作品を紹介するもので、アートブックとしても研究資料としても価値の高い一冊です。収録内容には、ナム・ジュン・パイクや小野洋子、ジョセフ・ボイスをはじめとする前衛芸術家たちの作品や活動が含まれ、音楽、パフォーマンスアート、映像、オブジェなど、ジャンルを横断する表現を通じてフルクサスの全体像を捉えることができます。ネオ・ダダやコンセプチュアル・アートに接続するその文脈は、現代美術を理解するうえで欠かせない重要な資料といえます。
フルクサスは1960年代を代表する前衛芸術運動で、ナム・ジュン・パイク、小野洋子(Yoko Ono)など多彩な作家が関わりました。そのため関連書籍や作品集は、美術史的にも資料的にも高い価値があり、中古市場でも安定した需要を持ちます。特にMoMA刊行の図録や展覧会カタログは、研究者やコレクターから高評価です。なお、後に強く影響を受けたジョセフ・ボイス(Joseph Beuys)、高松次郎、白髪一雄など前衛的な芸術家の作品集も人気が高いです。
当店ではフルクサス関連の作品集や前衛芸術の専門書、国内外の展覧会図録を積極的に高価買取しています。ネオ・ダダ、コンセプチュアル・アート、現代美術に関連する資料性の高い書籍はもちろん、音楽や映像、パフォーマンスアートに関わる図録や限定出版物も評価対象です。
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