1999年にClarkson Potterより刊行された『Malaparte: A House Like Me』は、建築と思想、芸術が交差する稀有な住宅建築をテーマにした一冊です。著者Michael McDonoughがカプリ島の崖に建つカサ・マラパルテの建築美と、その設計に関わった思想家クルツィオ・マラパルテの人物像を探求。カール・ラガーフェルドやエミリオ・アンバースといったファッション界の巨匠たちにも影響を与えた本書は、建築・デザイン・写真表現の交差点として、今なお高い評価を受けています。
本書では、ロバート・ヴェンチューリやピーター・アイゼンマンといったポストモダン建築家がマラパルテ建築にどう向き合ったかが語られます。また、磯崎新やフィリップ・スタルク、マリオ・ボッタ、スティーヴン・ホールといった国際的な建築家やデザイナーたちのインスピレーション源としても、マラパルテ邸は多大な影響を与えました。建築史や理論、デザインの交錯点に関心のある読者にとって、本書は資料的価値が極めて高い一冊です。
住宅建築にフォーカスした作品集や写真集は、造形的な魅力と居住空間に対する哲学が融合されたジャンルとして、国内外のコレクター・建築家・美術館・研究者から人気を集めています。特に絶版となった洋書や初版限定の美装本は、中古市場において安定した需要があり、高額査定につながるケースも少なくありません。
セシルライブラリでは、海外の建築家による住宅建築作品集を中心に、関連するデザインブック・展覧会図録・限定本などを積極的に買取しています。ロバート・ヴェンチューリ、ピーター・アイゼンマン、フィリップ・スタルク、磯崎新、スティーヴン・ホール、エミリオ・アンバース、マリオ・ボッタらに関連する洋書建築資料は、とくに高評価での買取対象です。
セシルライブラリでは、『Malaparte: A House Like Me』のように思想性・芸術性を備えた建築洋書を高く評価しています。海外建築家の住宅作品集、美装本、絶版図録などをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。1冊からの査定にも対応し、専門スタッフが丁寧に評価いたします。
※本記事は、実際の取扱実績および書籍情報に基づき構成されています。
詳細を読む »The Charged Void: Architecture|Alison and Peter Smithson|英国モダン建築の思想書を入荷しました
英国建築界を代表する建築家ユニット、**アリソン&ピーター・スミッソン(Alison and Peter Smithson)**による代表的建築思想書『The Charged Void: Architecture』が入荷いたしました。
2001年にMonacelli Pressより刊行された本書は、戦後英国モダン建築のなかでも異彩を放つ彼らの思想とプロジェクトを総覧できる、Brutalist Architecture(ブルータリズム建築)で600ページにわたり、住宅、アパートメント、病院、図書館、教会、大学などのプロジェクト多数が、内外ディティールのモノクロ写真と図面、ドローイングが掲載された重要文献です。
彼らが設計したスミスドン邸をはじめ、ハーマン・ヘルツベルハーやアルド・ファン・アイクらと並び語られる「ポストCIAM以後の都市と建築の在り方」を巡る問いに深く迫る一冊。ユートピア建築や英国の建築家の思想に関心のある方には見逃せない構成です。
本書は現在絶版となっており、状態良好な中古本は市場でも入手が難しい貴重な洋書です。
・スミッソン夫妻に関する建築作品集・批評書
・英国モダン建築・ブルータリズム・ユートピア建築に関連する洋書・図録
・ハーマン・ヘルツベルハー、アルド・ファン・アイクなどのオランダ・英国建築家の書籍
・絶版・希少性の高い建築思想書や復刻版
セシルライブラリでは、1冊からでも送料無料の宅配買取に対応しております。
まとまった冊数をご希望の方には出張査定も行っておりますので、英国建築やブルータリズム関連書籍の整理をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※本記事は、実際の取扱実績および書籍の情報に基づき構成されています。
詳細を読む »『Hugo Häring: Schriften, Entwürfe, Bauten』|モダン建築・ドイツ表現主義建築書籍買取強化中|セシルライブラリ
有機的建築思想の先駆者として知られるドイツの建築家フーゴ・へーリングの思想と設計を体系的に収録した書籍『Hugo Häring: Schriften, Entwürfe, Bauten』が入荷いたしました。本書は、近代建築の理論と実践を記録する「Dokumente der Modernen Architektur(近代建築の記録)」シリーズの第4巻として、Karl Krämer Verlagより1965年に刊行された貴重なドイツ語原書です。へーリングの哲学的思考と、曲線を活かした革新的な建築設計を図面・写真・論文を通じて網羅しており、戦間期の建築運動やモダニズム建築の潮流を理解するうえで重要な一次資料といえます。
セシルライブラリでは、近代建築・表現主義・バウハウス・有機的建築などに関連する建築書籍や作品集の買取を積極的に行っております。希少なドイツ語原書やシリーズもの、美品・初版の専門書についても正確に評価し、丁寧に査定いたします。
・Hugo Häring、Hans Scharoun、Bruno Tautなどのドイツ建築家に関する資料
・Dokumente der Modernen Architekturシリーズ、Bauhaus Bucherなどのシリーズ建築書
・現代美術、アートアーカイブ資料、アメリカ美術の小論や研究書
・Hatje Cantz、Taschen、Rizzoli、Thames & Hudsonなどの美術洋書
・全国どこからでも宅配送料無料
・蔵書が多数ある場合は出張査定も承ります
・建築思想、理論系書籍、モダンデザイン関連文献
・欧州建築史・近代建築運動に関する洋書・和書
『Hugo Häring: Schriften, Entwürfe, Bauten』は、戦間期から戦後にかけてのドイツ建築思想を学ぶうえで欠かせない一冊であり、有機的建築や表現主義建築に関心のある研究者・建築家にとって非常に価値の高い資料です。建築の思想と設計が密接に結びついたへーリングの業績は、現代建築にも通じる示唆に富んでいます。
セシルライブラリでは、このようなモダニズム建築に関する洋書・理論書・シリーズ資料の買取も積極的に行っております。ご蔵書の整理や、研究書のご売却をお考えの際は、ぜひ専門性と実績を備えた当店へお気軽にご相談ください。
1950年代から1980年代初頭までの家具デザインを網羅した洋書です。
1982年にドイツで刊行された本書(ISBN: 3775701567)には、ジョエ・コロンボ、ミース・ファン・デル・ローエ、チャールズ&レイ・イームズ、ヴェルナー・パントン、ディーター・ラムス、ジョージ・ネルソンといった世界的デザイナーの家具が、計1033点にわたるモノクロ写真で紹介されています。
時代を象徴する名作家具の数々が、視覚的に楽しめるだけでなく、デザインの変遷やトレンドを追う上でも必携の資料となる一冊。モダンデザインやインテリアに関心のある方、ヴィンテージ家具を愛する方には、ぜひ手に取っていただきたい本です。
詳細を読む »1950年から現代に至るまでのモダン家具の発展を国際的な視点で総括した洋書です。
掲載されているデザイナーはアルネ・ヤコブセン、テレンス・コンラン、チャールズ・イームズ、ポール・ケアホルムほか1000点以上の作品を掲載。308ページにわたり、数多くの白黒写真が掲載されており、各時代の代表的な家具デザインを視覚的に楽しむことができます。
モダン家具デザインに興味を持つ方や、インテリアデザインの歴史を学びたい方にとって、貴重な資料になりそうな内容です。また、デザイナーや学生にとっても、創作のインスピレーションを得るための参考資料として最適です。
ジョージ・ナカシマの家具作りに対する哲学と人生の物語を深く掘り下げた洋書です。単なる職人の回顧録ではなく、木と人間の深い結びつきを描いた、詩的で思想的な作品でもあります。
ナカシマは家具作りを単なるモノの製造ではなく、「芸術創造」として捉えています。木材の選別からデザイン、加工、組み立てに至るまで、細部にわたるプロセスが丹念に記されています。特に「ライブエッジテーブル」と呼ばれる、木の自然な輪郭をそのまま活かしたデザインは彼の代名詞であり、自然と芸術が一体となった象徴的な作品です。
本書は豊富な写真とイラストで家具の美しさを余すところなく伝えています
(作業場の風景、完成した作品、素材である木そのもの)。
ナカシマの手から生まれる家具の温かさや深い趣を視覚的に楽しめる内容になっています。
スイスの現代建築家、リヴィオ・ヴァッキーニの建築作品集。
網羅的に紹介するモノグラフで、Gustavo Gili社から出版されています。
この本はヴァッキーニのキャリアの初期から晩年までのプロジェクトを年代順に紹介しています。完成した建築物だけでなく、コンセプチュアルなデザインも収録されており、彼の建築哲学とその進化を総合的に理解することができます。
詳細なプロジェクト分析:
各プロジェクトは建築図面、スケッチ、平面図、高品質な写真とともに詳細に記録されています。さらに、それぞれのプロジェクトの背後にあるコンセプトやアイデアについての詳細な説明が付されており、ヴァッキーニの建築へのアプローチが理解しやすくなっています。
建築哲学の探求:
本書は、ヴァッキーニの建築哲学を深く掘り下げています。彼の作品はミニマリズム的な美学、正確な幾何学的形状、そして構造の明確さが特徴です。素材の可能性を空間の形状に活かすという、彼の深い理解が作品に反映されています。
影響と遺産:
ヴァッキーニの作品がスイスおよびヨーロッパの建築にどのように位置づけられるかを示し、現代建築への影響を考察しています。建築史家や理論家によるエッセイや批評が含まれており、彼の作品がどのように評価されているか、そしてその影響についても深く理解できる内容です。
視覚的・文章的バランス:
視覚的な内容と文章による分析のバランスが取れており、建築家や建築理論に興味がある読者にとって非常に読みやすい構成になっています。図版は単なるイラストではなく、テキストの理解を深めるために活用されています。
伝記的コンテクスト:
プロジェクト紹介と並行して、ヴァッキーニの生涯、影響を受けた要素、そして彼が活動したプロフェッショナルな環境についても紹介されています。これにより、彼の作品をより深く理解するための背景知識が得られます。
下記のような方々へは特にお勧めできる一冊です。
建築家や建築学生: モダンでミニマリストな建築に興味がある人々。
建築史の研究者: 20世紀後半の建築を研究されている方。
デザイン愛好者: 豊富な視覚的内容は、建築写真やデザインに興味のある人々にも強くインスパイアされる内容です。
図版16枚と、解説1枚収録。
大正12年発行。
タトウ入り、サイズ39×30×0.8cmの大型判。
日本の著名な建築物である醍醐寺五重塔と平等院鳳凰堂の内部装飾文様を詳細に紹介する書籍です。この本の特徴や魅力について、いくつか挙げてみます。
◎特徴と魅力
精密な図版と写真:醍醐寺五重塔と平等院鳳凰堂の内部装飾文様を高解像度の写真や図版で詳述しています。これにより、一般的には見ることが難しい細部まで鑑賞することができます。
歴史的背景の解説:各装飾文様の歴史的な背景や意味、制作された時代の文化的背景についても解説が含まれています。これにより、単なる視覚的な美しさだけでなく、文様に込められた歴史や文化を理解する助けとなります。
専門的な分析:装飾文様の技法やデザインについて、専門的な視点からの分析も行われており、美術史や建築史に関心のある読者にとっても深い学びを提供します。文化財保存の観点:本書はまた、これらの重要文化財の保存と修復に関する情報も含んでおり、現代においてどのようにこれらの文化遺産が保護されているかについても触れています。
ビジュアルの美しさ:内部装飾文様そのものが極めて美しいため、ビジュアルブックとしての価値も高いです。日本美術や建築に関心のある方にとっては、ページをめくるたびに感動があるでしょう。
この本は、日本の伝統建築や美術に興味がある方、または建築や文化財保存に携わる専門家にとって特に価値があるものと言えます。歴
詳細を読む »ロンドンを拠点に活動する現代建築家&インテリア・デザイナー、ジョン・ポーソンのシンプルで精緻なデザイン哲学を紹介しています。
ジョン・ポーソンの作品は、極限までシンプルさを追求しつつ、繊細で精緻なディテールにこだわります。余分な装飾を極力排除し、空間と素材の本質的な美しさを引き出すことに焦点を当てています。
彼の建築の特徴的なデザイン要素や空間の使い方が、実際のプロジェクトから具体的に示されています。
建築愛好者、デザイナー、そしてシンプルで洗練された空間を理解したい一般の読者に向けて書かれています。ポーソンの作品は、機能性と美しさが融合した空間を追求する姿勢を持っているため、その哲学に共感する人々にとっては特に興味深い本です。 特に興味深いポイントは、ポーソンがどのようにしてシンプルなデザインに至ったのか、彼が重視する空間のプロポーションや素材の選択、光の取り入れ方などが詳細に解説されている点です。また、彼の作品の中での空間利用の工夫や、ユーザー体験の観点からの考察も魅力的な要素です。
詳細を読む »1914年生まれ、デンマークを代表するデザイナーのひとり、ボーエ・モーエンセンの作品集です。
イスやテーブル、ソファ、収納などの家具・インテリアはじめ、ドローイングや写真資料を多数掲載。
230ページ以上、約2.5cmの厚さがある、厚みのある本となっています。