岡山県岡山市のお客様より、吉田五十八、前川國男、谷口吉生に関連する建築作品集や展覧会図録を多数ご依頼いただきました。今回お譲りいただいた書籍群には、数寄屋建築や茶室建築、和風モダニズム建築といった日本建築の精髄を体現する名作に加え、それぞれの建築家の設計思想や空間美学に深く迫る論考・設計図面集・記録資料などが豊富に含まれていました。建築史・美術史・文化史的観点からも価値の高い内容で、建築研究者や実務者、設計に携わる方にとっても非常に有益な資料群となっています。
和風建築や近代建築の文脈で高く評価されるこれらの建築家の資料は、発行から年月が経っていても需要が衰えず、設計事務所や建築学生、研究者、建築史愛好家から強いニーズがあります。特に絶版書や少部数刊行の展覧会図録、設計図面を含む資料は市場価値が高く、内容や保存状態によっては高額査定の対象となります。
『The Furniture of Carlo Mollino』は、20世紀イタリア建築界を代表する鬼才、カルロ・モリーノによる家具デザインを体系的にまとめた全集的作品集です。2009年にPhaidon社より刊行され、240ページにわたって彼の設計哲学や創作の背景を丹念に掘り下げています。収録されているスケッチや設計図からは、建築家としての緻密な構成力と、家具を単なる道具としてではなく“空間における造形芸術”として捉えた独創的な視点が浮かび上がります。美術書・建築書・インテリア資料としての価値も高く、カタログレゾネとしてコレクターや専門研究者の間でも非常に高く評価されている一冊です。
建築家が手がけた家具デザイン書は、その造形思想や設計プロセスを知る上で重要な資料とされており、美術館・建築事務所・大学の研究室などからも高い需要があります。とくにカルロ・モリーノのような前衛的かつ詩的なデザイン哲学を持つ建築家の全集的資料は、希少価値が高く、中古市場でも高額で取引されることがあります。設計図やスケッチが掲載されたもの、カタログレゾネ形式の書籍は、とくに収集家や建築研究者から高く評価されています。
セシルライブラリでは、建築家による家具デザイン書を積極的に評価・買取しています。カルロ・モリーノをはじめ、ジャン・プルーヴェ、シャルロット・ペリアン、アルヴァ・アアルト、フランク・ロイド・ライトなどの家具・インテリアに特化した書籍は、和書・洋書を問わず評価の対象となります。特にスケッチや図面が豊富な資料や、限定出版された美術書・建築作品集については、専門知識をもって丁寧に査定いたします。
セシルライブラリでは、カルロ・モリーノをはじめとする建築家が手がけた家具デザイン関連の書籍・洋書を積極的に買取しております。設計思想や美意識を記録した貴重な資料は、国内外で高い評価を受けており、希少性の高いものは高額査定の対象となります。お手元にご不要な建築・デザイン関連の書籍がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
『Half Awake and Half Asleep in the Water』は、写真家・楢橋朝子(Asako Narahashi)の代表作として、2007年にNazraeli Pressより刊行された初版写真集です。水面から陸地を見上げるような独自のアングルで構成された作品群は、現実と夢の狭間を漂うような、不思議で詩的な空間を描き出しています。見る者に揺らぎと不安、そして静謐を同時に感じさせるその作風は、コンセプチュアル・フォトグラフィーの文脈でも国際的に高く評価されています。発行部数が少なく、アート写真集市場ではコレクターズアイテムとしても希少価値の高い一冊です。
近年、石内都、川内倫子、長島有里枝などと並び、楢橋朝子の作品は国内外で再評価が進んでいます。特に演出性を帯びた視点や、写真を通じた身体性の表現が注目され、アート写真市場では一定の人気と安定した需要があります。海外作家との比較としてはマーティン・パーやアレック・ソスに並ぶ評価を受けていることも特徴です。
セシルライブラリでは、楢橋朝子をはじめとする女性写真家の写真集を重点的に評価しています。演出写真や現代写真、コンセプチュアル・フォトグラフィーに該当する書籍は、美術書籍市場において高く評価されており、海外出版物・限定部数の写真集などは特に査定額が高くなる傾向があります。
写真集『Half Awake and Half Asleep in the Water』は、楢橋朝子の世界観を象徴する1冊として、今後も需要の高まりが期待される写真集です。セシルライブラリでは、こうした現代アート写真集の買取を強化しております。女性写真家や国内外のコンセプチュアル・フォトグラフィー関連書籍の売却をご検討の際は、ぜひご相談ください。
詳細を読む »日本を代表する写真家・上田義彦の約500点に及ぶ大規模な回顧展「いつも世界は遠く、」が、神奈川県立近代美術館で2024年7月19日より開催されます。
公立美術館での個展としては約20年ぶりとなる本展は、長年にわたる創作活動を総覧できる貴重な機会です。上田自身が現像・プリントしたヴィンテージプリントや代表作に加え、映像作品や近年の最新作までを網羅的に紹介し、作家の視覚的世界観と詩的な美意識を深く体感できる構成となっています。その繊細なまなざしは、ホンマタカシ、川内倫子、鈴木理策、石内都、ソール・ライターらと並び、写真と時間、記憶との関係を独自に問い続ける姿勢として国内外から高く評価されています。会場全体を包み込むような没入型の展示空間は、観る者の感性を静かに揺さぶることでしょう。
上田義彦の写真集、作品集、展覧会図録は希少性が高く、中には初版や絶版となった限定刊行品も少なくありません。国内外の写真愛好家やコレクターからのニーズは高く、ホンマタカシや川内倫子、石内都らの作品集同様、図版の美しさと質の高い制作背景が査定評価に繋がります。
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神奈川県藤沢市のお客様より、アンドレアス・グルスキーに関する作品集や展覧会図録を多数ご依頼いただきました。グルスキーはドイツの名門デュッセルドルフ美術アカデミーでベッヒャー夫妻に学び、緻密な構図と圧倒的なスケール感で知られる現代写真家です。彼の作品は、写真でありながらまるで巨大な抽象絵画のように空間を支配し、視覚的なタイポロジーの手法で現代社会や経済システム、都市の構造を精緻に描き出します。
今回ご依頼いただいた書籍には、代表的な展覧会図録や初期作品を収めた希少な初版本などが含まれており、美術館クラスの資料性とコレクション価値のある内容でした。グルスキー作品の持つアートとしての価値の高さが、査定のうえでも明確に反映されるラインナップとなっていました。
グルスキーは、写真表現における圧倒的なスケール感と緻密な構成力で高く評価されており、その影響力は世界中の現代写真やアートの領域に及んでいます。彼の代表作を収めた展覧会図録や初期の作品集は、既に絶版となっているものも多く、アートブック市場では常に安定した高値を維持しているのが特徴です。特に、ドイツの名門出版社Hatje Cantzや、フランスのポンピドゥー・センターなどが刊行した公式図録は、美術館レベルの資料的価値を備えており、査定時にも真っ先に注目される重要なアイテムとなっています。コレクターや研究者からの需要も非常に高く、希少性と内容の両面から高評価が期待されるジャンルです。
石川県金沢市のお客様より、九谷焼を中心とした陶芸関連書籍、展覧会図録、豪華本の買取をご依頼いただきました。古九谷や色絵磁器、赤絵細描といった伝統的技法に関する資料から、初代・三代徳田八十吉など人間国宝作家に関する作品集まで、内容は多岐にわたります。特に限定出版や図版の美しい大型本が多く、学術的にも鑑賞用としても価値の高いコレクターズアイテムが揃っており、陶芸研究者や美術館関係者からの評価も高いジャンルです。貴重なやきもの関連書籍を次世代へとつなぐ、大変意義あるご依頼でした。
九谷焼は国内外で評価が高く、とくに徳田八十吉、吉田美統、浅蔵五十吉など人間国宝に関する図録や研究書は、美術館関係者や茶道家、骨董収集家からも注目されています。加えて、古九谷や吉田屋伝右衛門、赤絵金襴など様式ごとの専門書は希少性もあり、高値査定が期待できます。
「KUTANI」として海外需要も根強く、インバウンド需要に支えられた安定した市場価値が特徴です。
兵庫県西宮市のお客様より、植田正治に関連する写真集や図録をご依頼いただきました。代表作「砂丘」シリーズをはじめ、演出性の高い構成主義的写真やモダニズム写真に関する貴重な書籍が揃っており、日本写真史の中でも独自の美学を持つ植田作品の魅力が詰まった内容でした。限定出版や絶版となった資料も多く、コレクターや研究者からの高い評価を受けるジャンルです。
植田正治は日本の写真界における「演出写真」の先駆者とされ、その独特な構図や空気感は現代写真にも影響を与え続けています。特に鳥取砂丘を舞台にした作品や、モダニズム的視点による無機質な人物配置が特徴的。海外でも“Shoji Ueda”として再評価が進んでおり、初版や限定写真集、展覧会図録は希少価値が高く、アートブックとしても高値で取引されています。
大阪府八尾市のお客様より、建築家・吉村順三に関する作品集や展覧会図録、専門書を多数ご依頼いただきました。軽井沢の山荘を象徴とする木造モダニズム住宅や、数寄屋建築の現代的な再解釈を体現した設計思想に関する資料が多く含まれており、彼の「構成美」や「人の暮らしへのまなざし」を感じさせる貴重な内容でした。設計図面集や細部の意匠に焦点を当てたディテール集、家具デザインに関する書籍も充実しており、建築・インテリア・日本住宅文化の研究者やプロフェッショナルからの関心が非常に高いジャンルです。吉村順三の思想を継承する資料として、市場でも安定した評価を得ています。
吉村順三の建築思想は、住宅建築や小規模建築における空間設計の規範として今も多くの建築家や学生に影響を与え続けています。特に『ディテール集』や設計図集、展覧会図録などは中古市場でも人気が高く、プレミア価値がつくものも少なくありません。また、吉村順三が手がけた家具や収納に焦点を当てた書籍も、生活空間と建築の融合を評価するコレクターから需要があります。
『New York City Transit Authority Graphics Standards Manual』は、1970年代にマッシモ・ヴィネッリらによって策定されたNY地下鉄のビジュアル・アイデンティティを完全復刻した書籍です。グリッド構成、Helveticaの使用、公共空間での視認性設計といった都市グラフィックスの名作を356ページにわたり収録。タイポグラフィや欧文書体、ピクトグラム、サイン設計など、現代デザインの基礎を学ぶ上でも重要な資料です。Standards Manual社より2014年に刊行された限定版で、デザイナーや建築家、編集者などに高い人気を誇ります。
視覚伝達の歴史に名を刻むグラフィックデザイン書のなかでも、本書は世界的な評価が高く、絶版となった後も中古市場ではプレミアム価格で取引されることがあります。特に欧文書体やHelveticaなどのフォント設計、都市空間における視覚情報整理の実例書として、教育機関や図書館でも資料価値が認められています。内容の実用性と美術的価値を兼ね備えており、アートブックとしても高く評価されます。
セシルライブラリでは、タイポグラフィ、ピクトグラム、視覚伝達デザインに関連する洋書・和書を積極的に買取しております。HelveticaやFutura、Universなどのフォントに関する書籍、公共サインやインフォグラフィックス関連の資料、デザイン哲学を扱う専門書なども歓迎。デザイン教育資料としての活用も多く、希少な大型本や限定出版書は特に高評価となります。
『New York City Transit Authority Graphics Standards Manual』のようなタイポグラフィや都市グラフィックに関する貴重な書籍をお持ちの方は、ぜひセシルライブラリにご相談ください。視覚情報デザインの歴史を伝える一冊として、デザイン・建築・教育分野における需要は今後も高まることが予想されます。専門書の価値を正しく評価し、丁寧に買取いたします。
詳細を読む »『Happy Sunday』は、オランダ出身の写真家カール・デ・ハーン(Karl de Haan)によるファッション写真集で、1969年にVerlag C. J. Bucherから初版として刊行された貴重なヴィンテージ本です。洗練されたモノクロポートレートや大胆な構図が印象的で、サム・ハスキンス(Sam Haskins)やジョン・D・グリーン(John D. Green)と並び評価される一冊です。ファッションの時代感覚と写真芸術の融合が楽しめる、60年代モード写真の代表的作品集です。
1960-70年代のファッション写真集は、当時のカルチャーや感性を象徴する記録として高く評価されています。特に、マルセル・ヴェロネス(Marcel Veronese)やジョン・D・グリーン、サム・ハスキンスといった写真家による作品は、現在でもアートブックとして世界中で人気があります。時代を反映したスタイリングや撮影手法は、アート性・資料性ともに再注目されています。
ファッション写真集は発行部数が少なく、状態の良い初版本や希少な洋書はプレミアが付くことも多々あります。Karl de Haanのような作家の作品は、市場に出回る機会も限られ、ヴィンテージ写真集のなかでもコレクター需要が高いジャンルです。近年はファッション史・写真史の研究分野でも評価が高まり、今後の市場価値の上昇も見込まれています。
セシルライブラリでは、サム・ハスキンス、ジョン・D・グリーン、マルセル・ヴェロネスなど海外ファッション写真家のヴィンテージ写真集の買取を強化しています。特に1960〜70年代に刊行された初版・美本・アートディレクション性の高い写真集は、1冊からでも丁寧に査定いたします。ファッション史に興味のある方や、デザイン資料をお探しの方にも需要が高い分野です。
アート写真集の買取について
『Happy Sunday』など1960〜70年代ファッション写真の名作は、美術的・資料的価値が非常に高く、多くの方から注目されています。セシルライブラリでは、Karl de Haanをはじめとする希少な写真集を丁寧に査定・買取いたします。コレクションの整理やご売却をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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