森山大道の東京 ongoing 東京都写真美術館 9月22日まで

09月07日: お勧め展覧会アート写真

■ 森山大道の東京 ongoing

東京都写真美術館

会期：2020年6月2日(火)-9月22日(火)

カメラマンとしての本格的な活動開始から55年、80を越える年齢になってもなお第一線で活躍し続ける世界的写真家、森山大道の大規模個展です。
1960年代にフリーの写真家となって以来、スナップ写真を撮り続け、｢アレ・ブレ・ボケ｣と呼ばれる表現は、それまでの写真芸術の概念を大きく変えました。1967年に｢日本写真批評家協会新人賞｣受賞から国内外問わずさまざまな写真賞を受賞、2019年にも写真界のノーベル賞と呼ばれる｢ハッセルブラッド国際写真賞｣を受賞しています。
今回の展覧会はそんな写真家森山大道を表す、｢ongoing（進行中）｣に沿った内容になっています。

「記録」や「Pretty Woman」等の人気シリーズや、近年増えているカラー写真など、進化し続けてきた表現を追っていくことができます。半世紀以上にわたり、スナップ写真という形で時代と共に変化し続けてきた東京の姿をとらえてきた森山大道の初期から最新作まで、“ongoing”を感じる作品群が展示されています。また、現在も発行されている個人誌「記録」からも抜粋して展示されるため、最新号が発刊されるごとに、会期中でも展示作品が増えていくという試みもあります。

今回記事として取り上げました森山大道の写真集（作品集）や展覧会図録は写真家の中でも特に重点人物として取り扱いに注力しています。森山大道の写真集を整理される際にはご相談ください。

以下に、展覧会に出かけられる前の予習、鑑賞された後の復習などに役立つ森山大道の関連図書も紹介していますので、是非ご参照ください。

森山大道に関連する作品集や図録、関連書籍

●「MORIYAMA Daido 1970-1979 森山大道写真集」

出版社名：蒼穹舎
発行年月：1989年6月　初版
サイズ　：23×26×1,2cm

ハードカバー

写真家森山大道が1970-1979年に撮り、アサヒカメラや
カメラ毎日などに掲載された写真を未発表作を含め37点収録

森山大道に関連する作品集や図録、関連書籍

●「北海道 Hokkaido　Daido Moriyama」

出版社名：Rat Hole Gallery
発行年月：2008年　初版
サイズ　：664ページ　37×28×4cm

森山大道に関連する作品集や図録、関連書籍

●「森山大道写真集記録第1号?第4号私家版 4冊」

出版社名：私家出版
サイズ　：30×21cm

すべてソフトカバー

日本を代表する、世界でも評価の高い現代写真家、
森山大道の写真集です。
1972年7月・第1号から1973年1月・第4号までの貴重な
私家出版、「記録」の4冊セットです。

・「記録月刊第1号 1972年7月20日」

・「記録第2号 1972年8月31日」

・「記録第3号 1972年10月」

・「記録第4号 1973年1月」

森山大道に関連する作品集や図録、関連書籍

●「実験室からの眺め」

出版社名：河出書房新社
発行年月：2013年4月　初版
サイズ　：84ページ　27×19cm

ハードカバー

1827年7月、ニセフォール・ニエプスによって発明され、撮影された、世界で初めての写真「ル・グラの窓からの眺め」。ニエプスの実験室が今も建つ聖地“サン・ルゥ”を訪れた森山大道が、186年前に撮影された夏の日の「ル・グラの窓からの眺め」を、写真という歴史が刻まれた瞬間の光と影の粒子を、再び写し撮るまで。（帯より）