神奈川県相模原市のお客様より、日本を代表する建築家である西沢文隆や丹下健三に関する作品集、評論、図面集など、専門性の高い建築書の買取をご依頼いただきました。
セシルライブラリでは、今回のような個人の建築家特集だけでなく、建築設計、都市計画、インテリアデザイン、構造力学など、建築に関するあらゆる書籍の買取に力を入れております。
今回お譲りいただいた書籍は、昭和の名建築家たちが残した貴重な資料が中心でした。
特に目を引いたのは、モダニズム建築と日本庭園の融合を探求した西沢文隆による「実測図」に関する書籍や、日本の国家プロジェクトを数多く手がけた丹下健三の都市計画に関する大型本です。
日本建築の伝統的な「心と形」を論じたものから、実際の設計実務に役立つ図面集まで、資料として非常に密度の濃いラインナップでした。大切に保管されていたため状態も良く、次世代の建築家や研究者へ橋渡しするにふさわしい良書ばかりです。
建築書の古本市場において、西沢文隆や丹下健三の関連書は現在でも非常に高い需要があります。
例えば、西沢文隆の「実測図集」などは、単なる写真集とは異なり、実際の設計寸法やディテールが詳細に記録されているため、現役の建築設計士や学生にとって実務的な参考書としての価値があります。また、丹下健三の初期の作品集や限定版などは、海外のアートコレクターや建築ファンからの人気も根強く、プレミア価格がつくケースも珍しくありません。
当店では、年代の古い本であっても、その「資料としての価値」を正しく評価します。和書・洋書を問わず、ISBNコードがない古い時代の本でも適正に見積もり査定いたします。
『Mamma Andersson-Dog Days』(Kerber, 2012年)は、スウェーデンを代表する現代美術家ママ・アンダーソンの展覧会図録です。Elfriede Jelinek、Martin Hentschelらが寄稿し、103ページにわたり彼女の世界観を鮮やかに記録しています。
北欧の風景や家庭的な室内、日常の静けさに漂う不穏な詩情を描き出すアンダーソンの代表的作品群を収録。絵画的構成と叙情的なトーンを融合させた画面は、David HockneyやLuc Tuymansなどと並び国際的に高い評価を受けています。
セシルライブラリでは、このような現代アート関連書・展覧会図録・作品集の買取を積極的に行っております。
ママ・アンダーソンは、Jockum Nordstrom(夫でもあるアーティスト)やPeter Doig、Luc Tuymansと同様に、物語性と絵画性を兼ね備えた現代絵画の旗手として知られています。近年、北欧現代アートの再評価が進み、アンダーソンやノードストローム関連の洋書・展覧会カタログは国内外のコレクターや研究者の間で需要が高まっています。
2010年代初期に刊行された図録や作品集は特に希少で、再版のないものは欧州市場でも高値で取引されるケースが多く見られます。保存状態が良好な場合は、当店でも積極的に高評価いたします。
セシルライブラリでは、Mamma Anderssonをはじめとする北欧現代美術の作品集や、現代アート関連書の買取を全国対応で強化中です。海外ギャラリー発行の作品集やアートセンターの図録など、一般書店では流通しにくいアートブックも丁寧に査定いたします。
・Mamma Andersson、Jockum Nordström、Peter Doig、
David Hockney、Luc Tuymansなどの洋書作品集
・スウェーデンやデンマークの現代美術展覧会図録
・現代絵画・インスタレーション・映像アート関連書籍
・ギャラリー出版・限定エディションなど研究資料として価値の高い書籍