シンプルでモダンなデザインが特徴の「ミッドセンチュリーデザイン」をまとめた540ページ以上の分厚い洋書です。
1950年代の家具・インテリア、建築、照明、ガラス、テキスタイル、陶器、ポスター、グラフィック、プロダクト、インダストリアル・デザインを紹介しています。
ソウル・バス、チャールズ&レイ・イームズ、イサム・ノグチ、マリメッコ、ディーター・ラムス、ルーシー・リー、アルヴァ・アアルト、リチャード・ノイトラなど...。
詳細を読む »ビル・ブラントの写真集。1961年 初版
マン・レイに師事しシュルレアリスムを習得した、20世紀のイギリスにおいて最も偉大で国際的な写真家。
女性をとらえたモノクロ写真が、90点掲載されています。
Bunkamura ザ・ミュージアム
会期: 2022年11月26日--2023年1月29日
1960年代のイギリス若者文化を牽引し、今なおモノトーンのシンプルなデイジーマークでお馴染みのブランド、そしてデザイナーの「マリー・クワント」の仕事と軌跡について紹介する展覧会が行われています。92歳になる現在も愛されるデザイナー、マリー・クワントは1930年、イギリス・ケント州に生まれます。ブランドとしての始まりは1955年、後に夫となるアレキサンダー・プランケット・グリーンらとともにロンドン・チェルシー地区に開店したブティック「バザー」の開店からです。1950年代イギリスで流行していたのはニュールックを始めとしたエレガントで女性らしさを強調したファッションでした。
その中でマリー・クワントはファッションをより身近に、自由に開放するようなデザインを次々と発表していきます。紳士服や軍服、スポーツウエアなど女性のファッションからはかけ離れた位置にある服からインスパイアされたデザインは当時の価値観を覆すものです。活発に動きやすく、当時としては革命的なミニスカートは大きな反響を呼び、ミニスカートに合わせてカラータイツを考案するなど、現在ではすっかり定番化されたアイテムが多数あります。1960年代に世界的に影響を与えたイギリスの若者文化「スウィンギング・ロンドン」の中でもマリー・クワントの考案するファッションは重要なキーワードとなり、アメリカの大手企業からのオファーをはじめとして瞬く間に世界に進出していきました。
今回の展覧会ではロンドン・ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の服やファッションアイテム約100点を中心に、写真や映像、また広報戦略、大量生産・大量消費の時代に合わせたブランドの展開など経営者としての手腕にも注目し、“マリー・クワント”の1955年から約20年に及ぶ歩みを紹介しています。
今回記事として取り上げましたマリー・クワントほか英国のファッション関連のヴィジュアル本は洋書和書を問わず重点商品として幅広く取り扱いをしています。服飾関連の作品集や展覧会図録などはたいていのものには値段をお付けできます。服飾・ファッション関連の作品集を処分される際にはご相談ください。