ライカギャラリー東京
会期:2016年2月19日(金)-5月15日(日)
フランスの国民的写真家、ロベール・ドアノー(1912-1994)の写真展です。
類まれな洞察力と遊び心に溢れた感覚で日常のドラマを撮影し、“イメージの釣り人”とも評されるドアノー。
その写真が宿すユーモア感覚は世界中で愛されています。
ロベール・ドアノーの作品にも大きな影響を及ぼしたのが機動性に優れたライカ。
本展は集中的にライカで撮影していた1950年代の作品が展示されています。
ドアノーの人間に対する好奇心と愛情に溢れた眼差しが堪能できる内容です。
●「パリ ロベール・ドアノー写真集」
出版社名:岩波書店
発行年月:2009年1月 初版
サイズ :393ページ 32×25cm
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ハードカバー 函入り
掲載作品点数588点
ドアノー自身の言葉も収録されています。
東京芸術劇場
会期:2016年1月23日(土)-2月20日(土)
日本を代表する写真家、森山大道(1938?)の写真展。
「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風が魅力である森山作品。
本展は三部構成です。第一部は1983年代に日本写真家協会年度賞を受賞した『光と影』。
第二部は印刷物を拡大させることで盲目のイメージに迫った『網目の世界』。
第三部は池袋・新宿を中心とした撮り下ろしの新作を含む『通過者の視線』。
過去から現在まで、たっぷりと森山の世界を堪能できます。
●「森山大道 続にっぽん劇場写真帖 ソノラマ写真選書6」
出版社名:朝日ソノラマ
発行年月:1978年2月 初版
サイズ :21×20cm
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ハードカバー
キャノンギャラリーS
会期:2015年12月17日(木)- 2016年2月8日(月)
ベルリン在住の写真家、野口里佳(1971〜)の写真展です。
野口は1995年、写真ひとつぼ展と写真新世紀でグランプリをダブル受賞し、
その作品は国立近代美術館やグッゲンハイム美術館、ポンピドゥセンターなどに収蔵されています。
本展は、ベルリンの夜の街を撮影した作品と映像作品を展示。
街灯や車のライトなど、バスの中から撮影した街の明かりが印象的です。
野口が近年テーマとしてきた「光」の一側面を垣間見ることができます。
世田谷美術館
会期:2015年9月8日(火)- 2015年11月29日(日)
日本現代写真史に深くその名を刻む写真家・濱谷浩(1915-1999)。
濱谷は、マグナム・フォトの日本人初となる寄稿写真家であり、
写真界のノーベル賞と言われるハッセルブラッド国際写真賞のアジア人初の受賞者。
国際的にも高い評価を得た写真家です。
濱谷の生誕100年を記念した本展は、濱谷の活動前半期にあたる1930年代から60年代の仕事を回顧します。
活動初期の1930年代の東京を撮り歩いたスナップ・ショット。
豪雪地帯や日本海側12府県の農漁村を取材したシリーズ。
さらに戦後日本の都市と地方の様相を収めた作品や、昭和を生きた文化人たちのポートレイトを展示。
常に客観的態度に貫かれ、鋭いメッセージを私たちに投げかける濱谷の写真哲学は生涯を貫くものだったようです。
濱谷自身が対峙した現実を写真の力で伝えていく熱意・信念がいかに築かれていったのか、その軌跡を辿ることができます。
●「雪国 濱谷浩 写真集 カメラ毎日別冊」
出版社名:毎日新聞社
発行年月:1956年3月 初版
サイズ :30×26cm
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函入り
序文/渋沢敬三
表紙題字/堀口大学
別紙に撮影データ付き
図版109点
NIMAO(国立国際美術館)
会期:2015年7月25日(土)ー9月23日(水)
国際的に活躍するドイツ出身の写真家ヴォルフガング・ティルマンス(1968- )の大規模な個展です。
ティルマンスは、現代美術界で重要な賞の一つ、イギリスのターナー賞(2000年)や、偉大な業績を上げた
写真家に贈られるハッセルブラッド国際写真賞(2015年)を受賞した現代写真界のフロントランナー。
本展は200点近くの近作・新作を中心に、昨年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で発表された
映像インスタレーションを展示。
ティルマンス自身がデザインした展示空間のなかで、独自のインスタレーション空間を堪能できます。
日常的なモチーフの写真を通じて、政治経済など地球上の諸問題に対する、彼自身の見解がビビッドに伝わってきます。
●「 hysteric eight ヒステリックグラマー」
出版社名:Verlag der Buchhandlung Walther Konig
発行年月:2007年 初版
サイズ :432ページ 31×22×3cm
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ハードカバー
テキスト:ドイツ語、英語
写真を並べたインスタレーション・プロジェクト、「Truth Study
Center」はじめ、様々なカラー&モノクロのスナップフォトが、多数
掲載されています。
東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2015年7月18日-2015年9月23日
聖地へ向かう道程がロードムービーのような連続写真として収められた『PILES OF TIME』で
第25回木村伊兵衛写真賞を受賞した鈴木理策。
東京で約8年ぶりとなる大規模個展です。
鈴木の新作および未発表作を中心に、写真作品約100点と映像作品3点を展示。
鈴木自身による展示構成が一番の見どころかと思います。
「連続性」が意識された展示で、鈴木のまなざしや鈴木の意識した時間を追体験できます。
●「 hysteric eight ヒステリックグラマー」
出版社名:ヒステリックグラマー
発行年月:2003年2月
サイズ :42ページ 27×23cm
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ハードカバー
ヒステリック・グラマーから出版された限定写真集。
鈴木理策による、青い空と桜を撮影したカラーアートフォトが、
20点掲載されています。
限定500部発行ナンバー入り。
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川崎市市民ミュージアム
会期:2015年7月18日-2015年9月23日
日本写真界の発展に大きな足跡を残した昭和の写真家・木村伊兵衛(1901-1974)。
木村の功績を記念して創設され、毎年進取の気鋭に富んだ若い写真家に贈られるのが
日本写真界の芥川賞とされる「木村伊兵衛写真賞」です。
本賞40年の歴史をうけて開催される本展は、第1回から第40回までの全受賞作品と、
木村伊兵衛による作品を展示。
ホンマタカシ、蜷川実花、HIROMIX、梅佳代など現在第一線で活躍する写真家たちの
作品もまとめて鑑賞できる贅沢な内容となっています。
現代写真の40年を振り返ることで、過去40年の社会状況・世界の縮図を
垣間見ることができるでしょう。
東京都現代美術館
会期:2015年4月11日〜2015年6月28日
アジアのトップモデルとして神秘的な東洋の美を表現した山口小夜子。
その軌跡を写真作品、雑誌、スクラップブックなどの彼女の活動内容から
追った内容です。被写体としての魅力やパフォーマー、クリエーターとしての
魅力などもも同時に解説した内容となっています。
また、彼女の周辺で活動したクリエーター、アーティストたちの
インスタレーション作品も展示されています。
森村泰昌、宇川直宏、山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモの作品が
紹介されています。
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
会期:2015年3月21日〜2015年5月17日
1956年に発表された処女写真集「セーヌ左岸の恋」に収められた作品
の中で、本人によりプリントされた15点が展示されています。
●「Ed Van Der Elsken Sweet Life」
著者名 :エド・ヴァン・デル・エルスケン,吉本晋一郎
出版社名:東京写真専門学院出版局
発行年月:1968年6月 初版
サイズ :179ページ 31×31×3.5cm
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40年余りにわたって世界各地の人間を撮り続けた写真家、
エド・ヴァン・デル・エルスケンの写真集1968年発表のオリジナル版。
1960年から1961年にかけて、14カ月に渡る妻との世界旅行の際に、
アフリカ/アジア/アメリカ/ヨーロッパで撮影されたモノクロ・
フォトが多数掲載されています。
1966年に英語版やオランダ語版などが発行され、この日本語版
は1968年に発行されたもので、編集を細江英公が担当しています。
東京国立近代美術館
会期:2014年11月18日--2015年3月1日
この展覧会では、戦後に活躍した世代の代表的な写真家の一人である「奈良原一高」の
『王国』を紹介。
奈良原一高は、「王国」で日本写真批評家協会賞新人賞を受賞しています。
北海道の修道院『「王国」より沈黙の園』と、和歌山の女性刑務所『王国」より壁の中』の2部で
構成されています。
それぞれ外部と隔絶された極限状況である空間に生きる人間存在に焦点を当てた作品。
タイトルの「王国」は作小説『追放と王国』(アルベール・カミュ作)の中から引用していいます。