伊勢丹から発行されたPRマガジンです。
湯村輝彦、操上和美、小池一子、土屋耕一、荒川洋治などが参加。
東京国立近代美術館
会期:2021年10月26日-2022年2月3日
大正末期から現在まで続く民藝運動を起こした中心人物、柳宗悦。今回の展覧会では柳の没後60年という節目の年に、彼の蒐集した作品や各地の民藝コレクションを一堂に展し、民藝の誕生からこれまでの変遷、その背景にあった社会の風向きを探っていく試みです。
民藝という言葉が生まれたのは、日本の近代化が急速に進められた1920年代。美術や宗教、思想の分野に広く精通していた柳宗悦は、朝鮮を訪問した際、現地の仏像や工芸品に強く惹き付けられます。そして、それらの作品の多くが 無名の職人によって作られたものということに魅力を感じました。民衆の生活の中から生み出される美に注目した柳は、日本国内の木喰仏の調査から始まり、1925年(大正14)には日常的に使われる美しい工芸品を“民藝”(民衆的工芸)と呼称しました。翌年には陶芸家の富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎らと共に“日本民藝美術館設立趣意書”を発表し、これが民藝運動の始まりとされています。柳らは、各地の生活と風土に根ざした日用品の中にある美しさに気づき、全国を回って民藝の価値を紹介することに尽力します。
今回の展覧会では、作品そのものはもちろん、柳宗悦のセンス溢れる民藝普及への編集やアイデア、「美術館」「出版」「流通」のキーワードから社会に根ざした大衆の関わりを紹介します。柳らの蒐集した各地の工芸品や民画に加え、出版物や写真、映像など400点を超える資料を通して、新たな視点から民藝の辿った100年を知る機会となっています。
今回記事として取り上げました柳宗悦や柳宗理の作品集や図録、関連書籍は重点商品として幅広く取り扱いをしています。また、工芸、民芸の関連書籍、展覧会図録は品揃え商品拡充のために、買取も積極的にしていますので、工芸美術、民芸関連の本をお売りされる際にはご相談ください。
「Tulipanen i Hedebosyningen Tulips in Hedebo Needle Lace」
デンマークで生まれた刺繍、美しいヒーダボー刺繍を紹介する1冊。
チューリップなど花の図案の刺繍が、カラー&モノクロで多数掲載されています。
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