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本屋さんで、小学生の息子が

本屋さんで、小学生の息子が
立ち読みから座り読みになり、最終的に買って!となった一冊
『 ウォンバットさんたち 』わうちあやの(著・イラスト)

ウォンバットさんを始め、デビルさん(タスマニアデビル)
コアラさん、カモノハシさん、フェアリーさん(ペンギン)
キウイさん(キウイ)などキャラクターの日常を4コママンガにしたもの。

『 面白いから必ず読んでね!何だか すごく平和だよ~ 』と
何度も何度も読み、ケラケラ笑っている息子を見ると
本当に平和だなぁと思います。

私は まだ読んでいませんが 楽しみにしています。
息子がお勧めする平和な一冊です。

常滑の世界タイル博物館のミュージアムショップで

常滑の世界タイル博物館のミュージアムショップで
可愛らしいタイルを見つけました。
画家 谷内 六郎氏(たにうち ろくろう)のタイル絵です。

谷内 六郎氏は病弱な幼少期を送りますが、
小学校を卒業後 働きながら漫画などを
新聞・雑誌に投稿し
『文藝春秋』臨時増刊「漫画讀本」に発表した
「行ってしまった子」で第1回文藝春秋漫画賞を受賞。
作詞を担当した『遠い日の歌』は
第17回芸術祭奨励賞を受賞されています。
亡くなるまでの長い間「週刊新潮」の
表紙絵を長い間描いておられたので
ご存知の方は多いと思いますが、
日々の日常 覚えのあるような場所
谷内 六郎氏の描く絵は、
何だか懐かしく 身体中を温かさで
じんわり包み込んでくれる優しさ感じます。

腹ペコりんの 朝ごはん。

腹ペコりんの 朝ごはん。

おいしい本達、たっぷり おかわりして下さいな。

雨降る今日に ぴったりな児童書

雨降る今日に ぴったりな児童書

『 レイン 雨を抱きしめて 』
アン・M・マーティン(著)西本かおる(翻訳)

これは、同音異義語とルール、素数の好きな
頭の良くて優しい5年生の女の子
主人公ローズの視点で書かれたお話です。
ルールから外れる事が嫌い 高機能自閉症(アスペルガー症候群)と
診断されていると自分の紹介「わたしのこと」から始まります。

雨の日に父親が拾ってきた犬レインとの出会い
自分で考え行動するローズに胸が熱くなります。

高学年・中学生向けです
ローズの気持ちや思いを汲み取るには
小学生では少し時間が掛るかもしれませんが、
子供も大人も 年齢問わず 心に響く一冊です。

子供の本棚の整理

子供の本棚の整理

暫く読んでなくて うろ覚えの内容の本もいくつかあり
どんな内容だったか聞くと『 面白いから 読んでみてよ~ 』と息子

その中の一冊、『 おもちゃ屋のクイロー 』
町を荒らし廻る迷惑者の大男が 、
町や村を荒らし また別の町へ
ついにクイローの住む町にやって来た。

発想豊かなおもちゃ屋クイローが提案する
大男を懲らしめる方法とは…。

小学2、3年生でも読めそうなページ数で
わくわくする楽しいお話です。

著者ジェームス・サーバー氏は、新聞記者を経て
『ニューヨーカー』誌の編集者となり
以後30年にわたって、ユーモアや風刺に溢れた短編、
マンガ、エッセイを発表
空想の中ではヒーローそして冒険に耽る冴えない男を描いた短編
『The Secret Life of Walter Mitty』
リメイクはベン・ステラー主演『LIFE!』で
映画化もされたので、ご存知の方も多いかと思います。

飯野和好氏の描くイラストも独創的でユニーク
『ねぎぼうずの あさたろう』の絵本も面白いですよ。
飯野氏は、本の制作以外にも、舞台人形デザイン(結城座)、
絵本読み語り講演、ブルース・ハーモニカ奏者としてのライブ活動などで
活躍されているそう。絵の世界だけでなく、楽しく魅力的な方ですね。

今週の ~JOURNAL~ 林檎つながりで、

今週の ~JOURNAL~ 林檎つながりで、

息子の本棚の上に飾られた林檎は
雑貨好きだった祖父の大理石の林檎のオブジェ

それに合わせて、白雪姫の360°BOOKをディスプレイ
真っ赤な林檎を捥ぎ取る 恐ろし魔女の横顔に
何も気付かず 林檎の木の森を散歩でもしてそうな白雪姫が
裏と表で 対照的に三次元の世界で表現された
円を描くように広げて楽しめるアートブックです。
文字はありませんが、広げただけで
物語を感じとれる 面白い本です。

子どもの心 子どもの意見 子どもの考えを

子どもの心 子どもの意見 子どもの考えを
尊重し素敵な子育てをしていらっしゃる
お友達の お話を 友人から聞きました。

少ししか伺ってないけれど とても興味深く
自分はそこまでしっかりと子どもと向き合っているのか?と
考えてみました。
じっくりじっくりと
その時 この優しく強く 心に響く感じは
何処かで感じた事があると思いました。

そう、フランスの作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの
『 星の王子さま 』を読んだときのような心が優しく熱くなったのを
思い出しました。
大好きな一冊で、幾度となく ページを捲った本ですが、
もう一度読み返してみました。
私の思う子育ては すべて此所にある
じんわりと 胸の奥が温かく そして熱く広がっていくのを感じました。

『 星の王子さま 』は サン=テグジュペリが
子ども達に向けて書いた物語ですが、むかし 子どもだった あなたにも 。

子どもが 2歳頃から小学校1、2年生くらいまで

子どもが 2歳頃から小学校1、2年生くらいまで
ほぼ毎日のように 夜眠る前に お話を聞かせたり
絵本を読んでいました。

寝室にある本棚は、小さな子ども目線に合わせて
高さを低くし 横に長い本棚です。
その本棚から ベッドに入る前に一冊、子どもが自分で選んで
持ってきます。

その日の気分でしょう 持ってくる本も その日その日でいろいろと
大好きな本も いくつかあり、この『 もぐらとずぼん 』も
お気に入りの一冊のようで 何十回(何百回かも)読み聞かせた お話です。

チェコの作家でアニメーションのシナリオ、美術、
監督を手がける一方、絵本作家としても活躍されるズデネック・ミレルの絵本
チェコの国民的キャラクターもぐらのクルテルのお話です。
日本では、「 もぐらくんシリーズ 」で 沢山の絵本やDVDが出ています。

『 もぐらとずぼん 』

ズデネック・ミレル:イラスト
エドアルド・ペチシカ:文
友達の持ってる大きなポケットの付いた素敵な青いズボン、
そんな素敵なズボンを作りたくて
色々な友達に頼り 手伝ってもらいながら 作っていきます。
素敵なズボンは出来上がるのでしょうか?
心が ホカホカ温かくなる お話です。

『 もぐらとずぼん 』

9月1日 、今日から2学期が始まり 防災の日でもある今日は

9月1日 、今日から2学期が始まり 防災の日でもある今日は
小学校では 防災訓練と引き取り訓練がありました。

午前中に図書館に行ったので
訓練の後、読むといいと思い
借りてきました本を紹介します。

『 つなみ てんでんこ はしれ、上へ! 』
指田 和 ・文  伊藤 秀雄・絵

2011年3月11日に日本を襲った地震と津波
東日本大震災のあの日に
釜石の子ども達が自ら考え、行動避難し
津波から命を守ったドキュメント絵本です。

作者 指田 和さんの「あとがき」より
『 日本にはこれからもさまざまな自然災害がおこる可能性がある。
もしものとき、また多くの人のいのちがうばわれないためにも、
いのちを守るためも心がまえや訓練=<生きる力を育てること>は
ぜったいに大事だ。  』

本当にその通りだと思います。
もしものとき、我が子は 強い心でいられるだろうか
落ち着いて判断できるだろうか。これは自分にもいえること。
そして何より、どんなことがあっても、諦めず生きること
心を強く持ち 生きること。
「つなみ てんでんこ」とは
それぞれが逃げて 自分が自分のいのちを守ることです。

気持ちを込めて聞かせたくて、先ずは私が読んで聞かせましたが
途中、声に詰まり 涙が溢れ出てくるのを押さえきれず
言葉になりませんでした。
息子には、もう一度 自分で心にしまうように読みなさいと
手渡しました。
きっと、釜石の子ども達の気持ちや 作者 指田 和さんの思いは
息子に届いたと思います。

震災に遭われた方々、そして日本中の 世界中の人々に幸ありますように。

はしれ、上へ! つなみてんでんこ

アンソニー・ブラウンの絵本『 森のなかへ 』

アンソニー・ブラウンの絵本『 森のなかへ 』

少年以外はモノトーンの表紙
本棚から目に飛び込んできた絵本です。

著者を見るとアンソニー・ブラウン
2度もケイト・グリーナウェイ賞を受け
2000年には国際アンデルセン賞・画家賞を受賞した
イギリスの絵本作家です。

この『 森のなかへ 』
朝おきたら、家のなかがシーンとしていた。
パパがいない… 何だか悲しくドキドキする内容で始まります。

主人公は小学生くらいの少年です。
病気のおばあちゃんのお見舞いを頼まれ
ママには通っては だめと言われている
森の中をつっきる近道を行くことにします。

そこから始まる ちょぴり変わった出来事
あれあれっ 私たちも 少年と一緒に不思議な世界へ…
おとぎの世界へ迷い込んだのかしら。

息子は何度も何度も読み返していました。
絵をよくよく見て下さいね
一度読むと、もう一度 森へ行きたくなりますよ。

アンソニー・ブラウン『 森のなかへ 』

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