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昨年末にご紹介しましたモーリス・メーテルリンク (Maurice Maeterlinck)の戯曲 『青い鳥』 『L’OISEAU BLEUル・ワゾ・ブル』

こちらは 、1908年9月30日に
ロシアの劇場モスクワ芸座で
初演された 劇文学
1911年3月2日にパリ レジャンステージで初めて上演された演劇の
フランス語戯曲と挿画の挿画本
No2950

挿画を担当したのはフランスの芸術家
アンドレ・エデュアール・マルティ(André E. Marty)
絵具をつけた形を切り抜いた
型紙(ステンシル)を使って
絵具を刷る版画技法、
ポショワール技法の
美しくなんとも愛らしい挿画。
挿画とともに物語の
目に見えていない世界を
広げ進めてくれるのが挿画本の
楽しく素晴らしい魅力です。

  

子供が保育園から幼稚園、 小学校低学年頃まで ほぼ毎日、眠る前ベッドで読み聞かせをしていました。

小学生の この季節この時期に
読んでいたのが
ベルギーの詩人、劇作家の
モーリス・メーテルリンクの『青い鳥』

クリスマスイブの晩に
青い鳥探しの旅に出る
ティルティルとミティル兄妹のお話です。

『青い鳥』童話劇の戯曲ですので
訳:江國香織、絵:宇野亜喜良の
新訳で読み聞かせ。
江國香織さんのゆったりとした訳に
独特な世界観の宇野亜喜良さんの絵が
とても魅力的です。

辛いことや悲しいこと、
怖く恐ろしいことや
理不尽なこともある この世界ですが
それ以上に愛と幸せが溢れていることに
私たち人が生まれてくる意味に
気付くことができるのです。

小さな方だけでなく大人も
いろいろな見方
いろいろな感じ方 捉え方のできる
『青い鳥』
クリスマスプレゼントにいかがでしょうか。

皆さまに、溢れるほどの愛と幸せを
良いクリスマスをお過ごしください

松坂屋美術館で開催中の

「 出版160年記念
不思議の国のアリス展 」へ
今年4月より横浜、大阪に続き
最後の開催地・名古屋へ
来ました展覧会です。

イギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン
筆名ルイス・キャロル作の
不思議の国のアリス
鏡の国のアリス

今 展覧会はイギリス
マクミラン社より
1865年ジョン・テニエル挿絵、
1871年の原画に色付けしたカラー版
1911年水彩画家ハリー・シェーカー
1921年~画家ジョンマクファーレン、
1995年女流画家ディス・ヴォリスの挿絵で出版された挿絵原画を
ルイス・キャロルのイラストと
合わせ比較展示してあり、
他にも手紙や貴重な書籍の
日本初展示となっています。

ノンセンス、ヘンテコでおかしく
想像をかきたてるお話に
これしかないと思わせる
テニエルの挿絵。
原画を元に彩色された作品は
画家たちの比較展示も面白く、
個性豊かな表現に見入ってしまいます。

また、美しく愛らしい登場人物や
動物たちが魅力的に描かれた
原画を見られるのはとても
贅沢な気持ちになりました。

松坂屋美術館で9月21日まで
開催です。

        

息子が まだ幼稚園児4歳の 梅雨時期のこと。

朝食中に「今日の空は雨雲だね。
雨っていいんだよ。
園長先生が言ってたよ。
雨が降るとお米や、
年長さんのお野菜が
大きくなるって。
だから雨はいいんだよ」と
言うのです。
そうです雨は空からの
贈り物です。

日本は梅雨があり、雨が多い。
だからなのか雨にまつわる
素敵な言葉やお話しが
たくさんあります。

佐々木まなび「雨を、読む。」
内容も装丁も美しい。
この時期の長い雨を楽しんで
下さいね。

「BLEU MELODY ブルーメロディー」
GAINSBOURG__BIRKIN
TONY FRANK
2018年発行

1945年生まれ
フランスの写真家
トニー・フランク(Tony Frank)が
手掛けた写真集
彼がまだ20代の頃に
撮影しました作品集です。

セルジュ・ゲンズブール
1971年の名盤
histoire de melody nelsonの
ジャケットは今年7月に亡くなられた
ジェーン・バーキン。
セルジュと当時妻であった
ジェーンとの貴重なプライベート写真や
撮影時のネガなども収録され
人を惹きつける魅力たっぷりな
愛らしく可愛いジェーン・バーキンに
渋さ100点のセルジュ・ゲンズブール。
ジェーンのウィッグを被るお茶目なセルジュの姿も。

50年前のお洒落でかっこ好いが詰まった 素敵な一冊です。

 

 

日本を代表する写真家 木村伊兵衛。

1954年と55年、そして60年に訪れたパリを写した写真集です。

パリでねらったのは庶民を撮ることと木村氏は言っております。
子どもたち、人々の営み、騎馬警察や町並み
パリのなんでもない日常が、やわらかで美しい一枚に。

優しく届くリュミエール、
ガヤガヤと街の音や人の声や笑い声までもが聞こえてくる
「 木村伊兵衛写真集 パリ 」

伊兵衛さんには なれませんが
ライカ片手に出掛けたくなります。

 

 

  

3月、桜の木も蕾膨らみ 早いもので 来週辺り桜の開花スタートのようですね。

学校や仕事、多くの事に
卒業があり、
新たな始まりを待つ方も
多いでしょう。

自分が決め進む
自分自身の未来に。
明るい希望に満ち溢れた未来に。

あなたに贈りたい一冊

イギリスの小説家
マット・ヘイグの小説
『ミッドナイトライブラリー』

浅倉卓弥(訳)
ハーパーコリンズ・ジャパン

 

 

幻想的なファンタジー短編集 『 月のケーキ 』

魅力的な題名と美しい装画挿絵。
ですが … 全てに共通するのは
少し不気味でゾクっとする
怖さがある お話であること。

著者ジョーン・エイケンは
イギリスの児童文学作家。
10代の頃から詩や物語を書き
大人向きのミステリー、詩
戯曲など多岐にわたる作品
約100点の本を残しました。
彼女は生涯怪談のファンだったそう。

冷たい月の綺麗な夜に
温かなハーブティーを添えて
ページを開いてみませんか?

著: ジョーン・エイケン
装画・挿絵:さかたきよこ
装幀:岡本歌織(next door design)

 

 

静かな秋の夜

小さな小さな入り口から
深く不思議な冒険に。

世界を拡大して見る器械、
円形の視野に不思議な世界を
うかびあがらせる器械、
スコープって何?

小さな小さな入り口を覗いてごらんなさい。
そこから始まる旅を…
感動を覚える素敵な冒険を…。

作品…桑原弘明
文 …巖谷國士

 

 

2022.9.13 Au revoir, Jean-Luc Godard.

フランス映画を好きになり始めた
20代初め頃。

「女は女である」を観て、
愛らしいアンナ・カリーナに憧れました。
あの頃は、理解しがたいけれど
おしゃれな雰囲気が素敵で
ゴダール作品を観ていました。

ゆっくりお休み下さい
ご冥福をお祈りします
さよならゴダール

 

  

 

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