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「 喜びの泉 」

ターシャ・テューダーと言葉の花束

大きな不安を抱えるなかにも
希望はあります。
こんな時でも前向きな気持ちや
考えで光が見えてくるはず、
ターシャが選ぶ作家の言葉や詩に
ターシャ・テューダーの描く
美しく愛らしい絵が
心を温かく そして優しく包んで
くれます。

 

 

『 グレイ・ラビットのおはなし 』

お出掛けの出来ない日が続き、
野ウサギのように 青空の下
跳ね回りたいと
今、皆が思う事でしょう。

グレイ・ラビットや
他の動物たちと一緒に
絵本の中の森で
静かに深呼吸してみましょう。

絵本 『 グレイ・ラビットのおはなし 』
イギリス作家アンソン・アトリーの
楽しい お話と、
イギリス画家マーガレット・テンペストの
優しく美しい絵に
楽しく 少しハラハラしたり
微笑み ゆったりとした
気持ちになれるでしょう。

訳…石井桃子 中川季枝子

 

 

今日はだれかの誕生日

大切な人の誕生日は、
とっておきのお祝いをしたいですね。
しかも、だれかには内緒にして。
すてきなたんじょうび
マンディ・サトクリフの絵本は
イラストお話ともに
とてもとても愛らしい。

子どもが成長し、
読まなくなっても
可愛いくて手放せない絵本です。

マンディ・サトクリフ作
ひがし かずこ訳

 

 

 

内田也哉子さんの優しくあたたかな文に、

渡辺良重さんの美しく柔らかな絵。

絵本『 BROOCH 』(ブローチ)

ページを捲る度、心が熱くキュンとなる。
読み終えたら目を瞑り、そっと胸を押さえ
温かさを感じたくなる絵本です。

言葉の一つ一つ、愛らしいイラストに
装丁全てが美しい素敵な一冊。

今いる自分が大好きだと、
そんな私と繋がる愛する人達に感謝を。
いつも ありがとう。

Happy Valentine ♪. .

  

 

 

1943年に出版されて77年

世界中で愛されている
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの
『 星の王子さま 』
自身も愛してやまない物語の一つです。

内藤 濯(ないとう あろう)訳 (岩波書店)は
私の子どもの頃からの星の王子さま。
ポップアップ絵本は子どもが幼稚園の頃に
一緒に読みたくて購入した池澤夏樹 訳
(岩崎書店)のもの。

悩み苦しいとき、寂しく人恋しい時、嬉しく喜び満ちているとき、
幾度とページを捲りました。
今でも、ふと読みたくなり手に取ります。
どんな時でも温かな愛のブランケットに包まれたように、
読後 愛おしくて本をギュッと抱きしめたくなります。

  

 

 

長田弘さんの詩は 静かに心に映る

長田弘さんの詩は 静かに心に映る。
日々の一瞬を美しく響かせてくれます。

どの詩も好きですが 中でも
「世界はうつくしいと」(みすず書房)は
山の湧き水が小川となって流れるように、
清らかな透きとおる何かが
体の中を流れていくように感じます。
寒く長い冬の夜
詩を読み 穏やかな時間を過ごすのも
いいものですね。

 

 

スエーデンの児童文学作家 アストリッド・リンドグレーン

「長くつ下のピッピ」や「やかまし村の子どもたち」など
可愛らしく楽しい作品は、 子どもの頃 元気になる本で何度と読みました。

この「よろこびの木」は
昨年 観覧しました展示会
長くつ下のピッピの世界展で知りました作品です。

子どもの頃に読んでいた楽しさや
ワクワク感のあるものとは異なり、
胸が苦くなるほど悲しい お話ですが、
読後 涙が溢れ出す優しく温かな気持ちになる とても美しい絵本でした。

文 アストリッド・リンドグレーン
絵はデンマークを代表する絵本作家、イラストレーターの
スヴェンオットーS
訳 石井登志子

 

 

不思議な世界繋がりで 泉鏡花の作品を。

どの場面も
瑞々しく鮮明に瞼に映し出され、
太陽の光の眩しさや
花の香り湿った空気 山の木の葉を踏む音、
雀がちゅんちゅん戯れる音まで感じられる
文章に、度々登場する艶やかな女性にも
引き込まれてしまいます。
そして、背中がゾクリッとする不気味さも魅力的。
大好きです。
泉鏡花 「歌行燈 高野聖」「鏡花短編集」

 

作家・吉田篤弘さんの世界が 好きです。

夢の中へ落ちていくように、
本の中へ落ちていく感じが
とても心地いいのです。

パロール・ジュレと魔法の冒険
(著)吉田篤弘
この お話は 本の中へ入り込み
紙魚となり本の中の人物になって
ある秘密の調査をする諜報員と
それに関わる人々の不思議な話。

しかも、そのある秘密の調査とは
パロール・ジュレ(凍りついた言葉)。
なんでしょう?パロール・ジュレとは。
キノフという北の街では、
人の発した言葉が結晶して
凍りつく。
このパロール・ジュレを探る
不思議な不思議な話。

ファンタジーのようで冒険小説で
優しく切なく 素敵な話。

 

 

木皿泉(著)

木皿泉(著)
『 昨日のカレー、明日のパン 』
『 さざなみのよる 』

死があり そこから始まる
そこに繋がる人達のドラマが
描かれています。

人が生きるには
時には辛く苦しく、また楽しく
幸せな日常がついてきます。
どんな一日でも 毎日 日が昇り
日は落ちる。
多くの人との出会いや別れがあり
人生が作られます。
毎日を大切に、自分と関わる全ての人に
優しくありたい。
どちらも そんな風に思える素敵な作品です。

クスッと笑え、温かさがじんわりやんわりと沁みてきます。
そして、窓から入る爽やかな秋の風に
頬を撫でられたような心地良さと 、
穏やかな心持ちを感じられるでしょう。

 

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